アンダーマイニング効果
あんだーまいにんぐこうか ・ Undermining / Overjustification Effect ・ 最終更新 2026-06-11
もともと楽しんでやっていたことにごほうびを与えると、かえって「自分からやりたい」という意欲が下がってしまう現象。

どんな現象か
アンダーマイニング効果とは、内発的に楽しんでいた活動に対して、お金や物などの外的なごほうびを与えると、ごほうびがないときよりも自発的なやる気が下がってしまう現象です。「過正当化効果」とも呼ばれます。
レッパーら(1973)は、お絵かきを楽しんでいた子に「描いたらごほうび」を約束すると、その後ごほうびがないときに自分から描かなくなったことを示しました。
なぜ起きるのか
「好きだからやっていた」はずの行動に外的な理由(ごほうび)が加わると、「ごほうびのためにやっている」と感じ方が変わってしまうためと考えられています。デシら(1999)のメタ分析でも、特に物の報酬で起こりやすいことが示されています。
子育てでの活かし方
すべてのごほうびが悪いわけではありません。やる気のない活動を始めるきっかけには役立つこともあります。ただし、すでに楽しんでいることにごほうびを足すと、楽しさが目減りしかねない——この点を知っておくと、関わり方の判断に役立ちます。
関連する読み物
参考にした研究
本記事は子育て世代向けの一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療・個別の専門的助言を 提供するものではありません。お子さんの発達・健康・心理に関する個別の判断が必要な場合は、 小児科医・心療内科医・臨床心理士・学校・自治体の相談窓口など、専門機関にご相談ください。
運営: 合同会社5マイクロ / 監修: 子育てエビデンス研究所